看護師の2025年問題に対する認識の落差

2025年問題は、医療や介護の業界にもたらす影響が大きいことから、由々しき問題としてニュースでも頻繁に取り上げられています。看護師の職場によっては普段から話題に上り、研修などでも取り上げられることが多いのが現状です。ただ、全ての看護師が2025年問題に対して、深い自覚を持っているわけではありません。中には自分に関係ないと思っていたり、名前を聞いたことがあるけれどどんな影響があるのか知らなかったりする場合もあるのです。このような認識の落差が、看護師の間で生まれています。医療や介護の業界にとって切実な問題なのに、あまり認識していない看護師が比較的多いのはなぜでしょうか。

一つは、2025年問題が到来する前から日常業務が忙しすぎて、余計なことを考えている余裕がないパターンです。研修で話題になったとしても上の空で、研修後の業務をどうやってこなすか考えていることすらあります。もう一つのパターンは、2025年問題の影響があまり多くないため気にしていないものです。病院や介護施設で働いていると厳しい問題ですが、小さな個人クリニックなどで働いていれば、それほど大きな影響はないでしょう。安定して雇用してもらえる状況ができていると、自分にとってはそれほど深刻な問題にはならないと認識が不足してしまうのです。しかし、やはり看護師として働く以上、しっかりと認識しておかなければいけません。看護師の視点で語られている看護師が読み解く2025年問題を読んで、2025年問題に備えておきましょう。